上昇しない時短勤務制度の利用率

子どもを持つ看護師が仕事を辞めずに済むように、大規模な病院ではさまざまな支援制度が設けられている。たとえば託児所が併設していたり、子どもの数に応じた手当を出したりする病院は多い。近年では、9時から15時までの6時間勤務でも、フルタイムとみなす時短勤務制度も登場してきている。時短勤務制度は比較的有名な制度であり、普及率も増加傾向だ。

大規模な病院であればほとんどの職場でこの制度が整えられており、育児中の女性が制度を活用できる。6時間勤務であっても、フルタイム扱いになるメリットは大きいだろう。月給で働いている看護師なら、時短勤務であっても年収が大幅に落ち込んでしまう可能性は低く抑えられるかもしれない。各種社会保険もそのまま加入を続けられ、労働者としての権利も完全に守られる。

評価の面でもデメリットが発生することがないため、利用できるなら状況にあるなら利用しない手はない。1日2時間分の育児時間が確保でき、育児中の人にとってはありがたい制度だろう。だが、このように便利な時短勤務制度であっても、実際に使っている人が少ない点が課題となっている。

時短勤務制度を利用すると、同僚がまだ働いている頃合いに帰り支度をしなければならない。同僚からの印象が悪くなってしまうことから、人間関係を良好に保ちたい人は積極的に利用する気にはならないのだ。もし時短勤務制度を利用したいと悩んでいる状況の最中にいるなら、【看護師に時短勤務は難しい?】というサイトを読んでみると悩み解消の手立てになるかもしれない。